「知的財産権活用企業事例集2016」について ~知的財産管理技能検定の知財教育への活用~

「知的財産権活用企業事例集2016」が公表されています

知的財産権活用企業事例集 中小企業の知財戦略の参考用

 特許庁が、「知的財産権活用企業事例集2016~知恵と知財でがんばる中小企業78~」を公表しています。

 率直なところ、知的財産関連の情報提供は多すぎます。情報の洪水という状況でしょう。

 ですので、中小企業の方がこうした情報を参照して活用して頂くには、中小企業診断士や公的支援機関の経営指導員・専門家の方、いわゆる知財コンサルタントの方など、中小企業の知財戦略を支援している方が取捨選択して推奨してあげると喜ばれると思います。

 また、こうした情報は、中小企業の知的財産戦略を支援している方が、自分の情報の引き出しに蓄えておくのが望ましいかも知れません。

 中小企業においては、外部の知的財産権の専門家を上手に活用するために、少なくとも1名、知的財産の担当者を育成して頂きたいと思います。

 企業等が育成すべき知財人材につきましては、「知財人材スキル標準」なるものが参考用に公表されています。
 これを中小企業の方が読みこなす、使いこなすということは、あまり現実的ではありません。

 そこでお勧めしたいのが、知的財産管理技能検定を利用した、知財担当者の育成です。

 この知的財産管理技能検定のレベル設定は、「知財人材スキル標準」に準拠するとされています。

 中小企業において育成すべき知財担当者としては、知的財産管理技能検定2級の合格を目指して頂きたいと思います。

 知的財産管理技能検定3級では率直なところ、心もとないです。

 当社(知財経営研究社)では、知的財産管理技能検定1級の試験教材を制作・販売しておりますが、知財検定1級は、中小企業の方が実務で関わることがほとんどないことまで習得する必要がありますので、2級が最もお勧めです。

 知的財産管理技能検定2級を取得したレベルになれば、特許事務所の弁理士の方など、外部の知的財産権の専門家とのコミュンケーションを円滑に図ることができるようになると思います。

 この「知的財産権活用企業事例集2016」では、株式会社オンダ製作所様が、知的財産を含む従業員教育のために、知的財産管理技能検定などの検定試験に関して報奨・表彰制度を設けてる旨が紹介されています。
 

知財経営研究社/出版事業(知財検定1級試験教材)

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